医療法人社団 オーシーエフシー会
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最終更新日:2021/7/20

私は春が怖いんです。眼は真っ赤になって涙が止まらず、鼻水は垂れっぱなしです。 これから面接試験もあるし、何か良い方法はないのでしょうか?(33歳 女性 スタイリスト)

花粉症の様ですね。この病気は症状が出てから治療を始めてもなかなか効きません。一番のポイントはアレルゲンは何か。そしてアレルゲンから暴露される1~2週間前からの発症前の予防です、アレルゲンの検索は採血する事により、容易に調べる事が出来ます。スギ花粉症であれば1月頃中旬頃から予防を開始する事が必要です。5月頃まで続けますが、ヒノキの過敏症があれば6月過ぎまで、イネ科の過敏症があれば7~8月頃まで必要たなります。さらに秋のブタクサあるいはダニにも反応があれば一定期間、1年を通じて予防・治療する事になります。
  さて、予防ですが抗アレルギー剤の内服、鼻腔・眼などに対する局所治療の2本立てが標準です。薬にはステロイド剤、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー薬などがあり、これらを組み合わせて使用する事になります。ステロイド剤の経口内服は副作用の点からも長期の使用は勧められませんが、局所での使用(鼻腔、口腔等)は最近副作用の少ない製剤があり、むしろ積極的に使われる場合もあるようです。点鼻の抗アレルギー剤で効果発現は1週間後、経口の抗アレルギー剤で2週間前後からですので、スギ花粉症では1月中旬から使用開始が最善という事になります。どの製剤をどう組み合わせるかは個人個人で異なりますので早めにご相談下さい。通常経口薬1剤、局所予防薬1剤の組み合わせですが、重症な方では局所予防薬を2剤、さらに発作時に1剤追加して使用する事もあります。
  さて、一番の方法はアレルゲンに接触しない事です。しかしアレルゲンのない場所に移住する事は容易な事ではありません。
それで次善の策としてアレルゲンを減らす方法、即ちマスクや手洗い、うがいを行う、が導入されていますが、一般家庭用ではありません。
とにかく肝心な事は「先んずればアレルギーを制す」です。(院長)

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