医療法人社団 オーシーエフシー会
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最終更新日:2021/7/20

子供をつれて海水浴に出かけるのですが夏の紫外線対策を教えてください。 (沖縄行きにウキウキしながら子供のことが気になる新米ママ)

  それでは今回lは子どもの紫外線対策についてお話しましょう。
  かつて日光浴はビタミンDの合成を促進するために推奨されてきましたが、最近は食事から十分にとれるので必ずしも必要とはいえなくなってきています。むしろ紫外線による皮膚へのダメージが心配され、日光浴の効用よりはむしろ紫外線防御に重点が置かれ始めました。紫外線は可視光線より短い波長をさし、その中で長いものからUVA、∪VB.∪VCとわけられています。皮膚に障害を与えるのは主にUVBです。紫外線の大部分は∪VAです。11時から午後1時の問に1日の紫外線の60%が照射されます。そこで乳幼児の外出には余裕を持って行動し、10時から午後3時までを避けましょう。
  乳児の皮膚の特徴は角質層が薄く、脂肪が少なく、汗腺がおおいことです。一方水分量は成人と同等です。すなわち紫外線の影響を受けやすく、汗をかきやすいのです。そのために成人よりは更に保護が必要です。紫外線による症状として急性期は日焼け、色素沈着です。慢性の症状はしみや肌の弾力性の低下であり、究極的には皮膚がんを発症することもあります。
防御法:基本的には夏季では10時から午後3時までの外出を避ける。帽子、長袖の衣類、日陰の利用です。海水浴では水着の上からTシャツを着るのもよい方法です。海水浴では紫外線対策とともに熱中症や脱水に注意してください.水分は飲料水であればどれでも大丈夫ですが、最近薬局で販売している経口補水液がより安全です。
サンバーン:小児には小児用のサンバーンが向いています。小児用では安全性の面から紫外線予防には紫外線散乱剤を主に使用しているからです。その他汗などの耐水性に優れ、石鹸でも落ちやすいようにデザインされているものもあります。海水浴での使用は比較的強力なもの、すなわちSPF(Sun protection factor)で30以上、PA(Protection grade of UVA)++以上のものを選んでください。いずれにせよ事前にテストしてかぶれないかどうか見ておくことは必要です。
  夏は汗をかいて湿疹が悪化したり、掻くことにより「とびひ」になったり、「みずいぼ」が悪化したりお肌のトラブルがおきやすくなります。基本はまめに入浴、シャワーで皮膚を清潔に保つ、「とびひ」では適切な経口抗生剤と塗り薬が大切です。「みずいぼ」ではピンセットで取る方法もありますが子供は痛くて嫌がります。お薬を飲んで直す方法もあります。いぼが大きかったり、数が少ない場合はテープを貼って直す方法もあります。テープ法では痛くありません。1週間ぐらいできれいに直るでしょう。いずれもOCFCで行っています。
(OCFC院長)

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