いろいろな意見があるのは大変よいことです。是非皆様でよく話し合っていただきたいと思います。ここでは私がどうして病児保育室を開設したかというお話をします。保育士さんとのお話し合いのときに参考にしてください。
病児保育jは国の定めた制度であること。
病児保育は国が定めた新エンゼルプランによる制度であり、保育園の設立意義と同じものです。これは働くご両親の育児支援のひとつです。元気なときは保育園、病気になったら病児保育、家庭環境は様々でも子供にとってよりよい育児空間を提供するのが目的です。
病児保育は誰のため。
もちろん病児自身のためです。働くお母さんが病気のわが子を見るために仕事を休んだり、祖母に頼んだりするのもよいでしょう。でもそのような事ができない場合もあります。仕事を失えば生活自体が変わってしまうときもあるでしょう。その時お母さんに代わって病児を保育する制度があればお母さんも余裕を持って仕事ができ、また仕事が終わったら育児に専念できるのです。余裕を持つことは育児の上でも大切です。母親にいいことは結局子供にとってもいいことなのです。
無用な入院を避けよう。
入院する程重症ではないけれども、経験のある看護士がもう少しみてあげたい方もいます。十分な観察のもとに、適切な医療を提供したい。しかし現在の医療体制ではそういった場合でも入院して様子を見ることしかできません。私は病児に対するデイケアサービスとしても病児保育を位置づけています。デイケアですめば夜はお母さんの胸元で眠ることもできるのです。そしてそれは医療費の軽減にもつながるのです。
病母(父)児保育
少子化が進んでいます。小さいころ兄弟の看病に参加していなければ親になったときにいきなり病気の子供を見ることになります。ご両親によってはどう看病していいかまったくわからないときもあります。そのとき病児保育は病母(父)児保育となってお母さん・お父さんも一緒になって子供を見る環境を作りたいと思っています。今すぐには余裕がないかもしれません。でも近い将来の方向性はここにもあると考えています。
(OCFC院長)