医療法人社団 オーシーエフシー会
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最終更新日:2021/7/20

私の子供は夏に弱いんです。とびひになったり水いぼができたりアトピー性皮膚炎も悪くなります。夜は痒くて眠れず、昼はプールにもいけません。なんとかならないんでしょうか。 (子供の皮膚病が心配な余り自分のアトピーまで悪化し始めた母)

夏は肌を露出して遊び汗もかきます。お友達と肌を接する事も多いようです。そういったことが夏に皮膚官患者を増やす原因の一つでしょう。それでは一つ一つお話していきます。
  とびひについて:とびひはブドウ球菌や溶連菌による皮膚の感染症です。そういった細菌は鼻腔にいますので、鼻をいじった手で体を掻きますととびひが広がっていくことになります。腋の下など皮膚がこすれ合うところにも広がりやすいことになります。皮膚科に受診するととびひ部分の処置が中心のようですが、これは感染症ですから適切な抗生剤をきちんと飲むことが一番です。抗生剤の内服により通常一週間以内になおります。家庭で大切なことは局所を清潔に保つこと。シャワーでよく汚れをとり、処方された軟膏を塗ります。日に3回くらいシャワーで清潔にして軟膏を塗りましょう。カットバン等で局所を覆うのはできるだけ止めましょう。早く乾燥させた方がいいのです。難治で繰り返す場合はピオクタニン青い水液を塗って乾かすこともあります。乾燥するまでプールや水遊びはできません。
  水いぼ:水いぼは伝染性軟属腫といってウイルス性疾患です。肌をこすりあわすといぼの部分がつぶれてうつっていきます。プールに入る前に治すように言われることが多いようです。ウイルス疾患ですからなにもしなくてもそのうち(3-4ヶ月の時もあるし、1年後かもしれない)自然と治ります。すぐ治すにはピンセットで取ります。とても痛いので優しい小児科医は通常取ることを好みません。OCFCではどうしても取ってほしいと希望されればテープの局所麻酔をして取ることもあります。お薬で治す方法もあります。1-3ヶ月かかりますが、服用していればだんだん赤くなって、熟してくるようになりそのうち消失します。OCFCではこの方法を推薦しています。
  アトピー性皮膚炎:アトピー性皮膚炎も夏に悪化します。とびひと同じように汚れからブドウ球菌などが増殖してアトピー症状も悪化させます。やはりとびひと同じようにまめにシャワーを浴びて汚れを取り、一生懸命保湿剤を塗ることです。保湿剤は3-4時間しか持ちませんから最低で一日3回、できたら4回塗りましょう。ひどいところはステロイド軟膏を使ってもいいですが、ステロイド軟膏は何ヶ月も続けて使用してはいけません。続けて使用してステロイド皮膚炎となったりするとどう直していいかわからくなります。
  結局夏はまめにシャワーを浴びて皮膚を清潔にすることが一番大切です。(OCFC院長)

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