医療法人社団 オーシーエフシー会
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最終更新日:2015/4/14

私の長女についてお伺いいたします。風邪をひくと咳がひどく長引きます。咳止めを飲んでもなかなか効きません。咳が止まると今度は鼻水が止まりません。飲んだらすぐ効くようなお薬はないでしょうか?それと苦いお薬は嫌いです。

飲んでピタと止まる咳止めを出さなくて申し訳ありません。丁度良い機会ですから咳や鼻水の役割について考えてみましょう。
私たちは体の外から空気を肺に取り込んで呼吸しています。汚れた空気を吸い込むと体に異常が起こりますのでこれを排除しなければなりません。そのため異物がのどに入ると、のど(咽頭)にある神経により、咳反射が起こり異物を除去します。 また肺内からの老廃物(痰など)も咳の力で排出する事ができます。鼻水も鼻腔内の汚れの除去に役立ちます。
しかしあまり咳や鼻水が強いと喉や鼻腔炎症が強まったり、気道過敏性が増してますます咳・鼻水が強まります。つまり咳・鼻水は状態により、押さえた方がいい場合とかえっていけないいけない場合とがあります。
風邪をひいた当初は比較的優しい鎮咳剤を使用して、長引きますと気道過敏性が増しますので強い咳止めや抗アレルギー剤を使用することがあります。鼻水止めの中には直接分泌を止める作用を持つものがありますがこれを使用すると痰が粘稠となり
かえって息苦しいことがあります。鼻水を簡単に止められない理由となります。喘息患者さんでは咳止めも強いものは使用できません。
痰を吐き出しやすくする薬や気管支拡張剤が中心となります。私たち医師はさまざまな薬の中から患者さんの状態にあった薬を選択していますので、思うような効果がないときは理由をお尋ねになり、場合によっては時間的余裕をもって治療にあたってください。
ついでですが乳幼児は私たちのように痰を吐き出すことができません。それで、痰(空気が通る道、気道に溜まった老廃物)を出すために吐くことが必要となります。乳幼児が咳をして吐こうとしているときは病気と戦って勝とうとしているんだと考えてください。見事打ち勝って吐き出しますと、その後は呼吸が楽になるものです。

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